気象庁が海の「波の高さ」を測定している施設は全国で6箇所あり、そのうちのひとつが上ノ国町にあります。

現在気象庁が設置している沿岸波浪計の位置図

上ノ国町にある施設は、波の高さを標高47mの場所から「レーダー式沿岸波浪計」と言うもので測定しています。

ところで、天気予報で言う「波の高さ」とはどのようなものなのか調べてみました。

天気予報等で使われる波の高さとは

ある地点で連続する波を観測し、波の高さの高いほうから順に全体の3分の1の個数の波(例えば20分間で100個の波が観測されれば、大きい方の33個の波)を選び、これらの波の高さの平均(有義波高といいます)を求めます。これは、熟練した観測者が目視による波の高さを観測した値とほぼ一致することから、天気予報等で使う波の高さは、この有義波高のことを指すのです。

気象庁「波浪の知識」から引用

もっと高い波がやってくる可能性がある

波の高さとは、一番高い波でも、一番低い波でも、単なる平均の波でもないので、波の高さは、これより大きな値を持つこともあり、確率的には、100回(おおよそ10~20分)に1回は約1.6倍の高さの波が、1000回(おおよそ2~3時間)に1回は2倍近い高さの波がやって来ることがあるのです。
たとえば、波高2mで波長が10秒の波であれば、約17分間に1回の割合で 波高3.2mの波が、2時間40分に1回の割合で4mの波がやってくる可能性があり、別名『一発波』とも呼ばれています。

常に注意を払うこと

そのため、その時々の波の様子を見て「ここまでは波はこないだろう」と油断をし、岩場に座り込んだり、また、浜辺で波に背を向けることは非常に危険です。
また、これは確率論であり「さっき大波が来たのでしばらく大丈夫」というわけではないので、常に注意を払うことがとても大切だということです。

実際に上ノ国町の2020年11月の観測データを見てみると、月最大値は9日2時に、有義波高 4.76m、最大波高 7.62mで、比較すると1.6倍になっていました。