東京大学先端科学技術研究センター(略称「先端研」)は道内で2例目の地域連携の協定を上ノ国町と締結した、という内容の記事が函館新聞に載りました。

この協定により、センターのノウハウを活用した地域づくり、上ノ国町沖で建設構想がある洋上風力発電などの環境・エネルギー分野における学術振興や産業育成、100円バスの実証実験への参画、ワイン事業分野での協力などの活動が期待されるそうです。

函館新聞の記事(2020年11月26日電子版)

自治体との連携

先端研のホームページに次のような記載がありました。

上ノ国町と東京大学先端科学技術研究センターとの上ノ国町の地域活性化・地域づくりに関する連携協定
自治体名:上ノ国町
締結日:2020年3月26日
内容:学術の振興、産業の発展及び活力ある個性豊かな地域づくり

ほかにも、すでに国内外の16地域(上ノ国町を含む)の自治体と地域連携を行っているようです。

長野県小布施町では、2016年に文化振興と産業振興を目指して連携協定を締結していて、周縁部の農村集落の地域課題に対し、「東大先端研・小布施町コミュニティ・ラボ」を設立し、空き家調査や土地利用調査、暮らしや都市計画制度に関わる調査など、持続可能な地域コミュニティの実現へ向けた活動に取り組んでいると紹介されています。

地域共創リビングラボ

リビングラボのイメージ

先端研の地域連携の手法は「【地域共創】リビングラボ」です。

リビングラボとは、リビング:生活空間(Living)を、ラボ:実験室(Laboratory:ラボラトリー)とする手法で、ユーザー(町民や自治体、企業など)からニーズ(要求・課題)を拾い上げ、企画の時点から主体的に参加してもらうのが特徴です。

さらに「地域共創」と掲げていることから、ユーザーに「共創」の柱となる研修プログラムを提供し、担い手を育成するやり方になります。

  • 「異なる価値との出会い」
  • 「相互理解」
  • 「新たなつながりの発見」

この連携から大きな成果が得られるためには、ユーザー、特に地元の積極的な参加が必要になります。それには町民と自治体職員、双方の熱意と意欲が求められるものと思われます。

ところが、往々にして「出てきたアイデアにケチをつけ、人のアイデアつぶしに走る人間」アイデアキラーが現れることもあるようです。このため、人材開拓と育成が必要になるようです。

今後の動きに期待したいと思います。

 

先端研のホームページ内の自治体との連携一覧:https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/iag/trisector.html

地域共創のページ:https://recolab.rcast.u-tokyo.ac.jp/