利便性向上に向けモニターを募集中

建設キャリアアップシステム(略称:CCUS)という仕組みがあります。

これは、「技能者の資格、社会保険加⼊状況、現場の就業履歴等を、業界横断的に登録・蓄積する仕組み」で、技能者は工事の現場に入場する際に、ICカードをカードリーダーにタッチすることで、その現場での就業情報が記録され、技能者のキャリアとして管理されていく仕組みです。

2019年4月から本格的に運用開始されたこのシステムですが、カードリーダーの設置や操作などに負担感があることから、まだ本格的な普及には至ってないようです。当社でも、カードリーダー装置の設置や協力会社などの普及状況などを勘案し、まだ導入するに至っていません。

このような課題の解消と普及促進のため、国土交通省では実証実験モニターを募集しています。

実証実験の内容は、二つの内容です。

  • 携帯電話やスマホなどカードリーダー以外での現場入場登録の実効性の検証
  • 労務費等集計、建退共のCCUS活用による完全電子化の検証

建退共が電子化、CCUS活用への完全移行

現在、建退共制度(建設業退職金共済制度)は、労働者の就業日数に応じて証紙を手帳に貼り付けする方法が取られています。

しかし、発注官公庁などから事前に購入の確認を求められるために、実労働者数よりも過大な購入になりがちなことや、手帳へ確実な貼付確認が困難であることなどの問題があります。

このような課題を踏まえ国交省では令和5年(2023年)度から、建退共のCCUS完全移行及びそれと連動した、あらゆる工事におけるCCUS完全実施を目指す方針です。

このような動きがあるので令和4年度までには、当社も建設キャリアアップシステムに登録する必要があります。(というか、ほとんどの建設業者が登録必須でしょう)

ICカードが資格を証する書面になるよう期待します

このシステムでは、どのような資格を取得し、あるいは講習を受けたか、といった技能、研さんの記録も蓄積されます。

それならば、このICカード1枚を携帯するだけで、関係する資格や特別教育などの記録の確認が証明ができるようになったら便利だと思います。おそらく、現場で働く皆さんは各種資格や技能講習、特別教育などのカードでカードケースがパンパンに膨らんでいるものと想像します。

労働安全衛生法の所管は厚生労働省なので、労働基準監督署が「ICカードでは現地で資格確認が困難」などとして実現は無理かなぁ。法律の規定は「書面(等)」と改正すれば良いだけですけど・・・。

※労働安全衛生法(就業制限)第六十一条第3項
(一部省略)当該業務に従事するときは、これに係る免許証その他
その資格を証する書面を携帯していなければならない。

マイナンバーカードは、2021年3月から健康保険証として利用、2026年までに運転免許証と統合できるようになる予定です。さらに、建設キャリアアップシステムとの連携も計画があるようです。

運転免許証が統合できるなら建設キャリアアップシステムも連携を実現し、カード枚数の削減ができるよう期待したいと思います。